「Udemyにコースを出したのに、受講生が増えない」
「レビューもつかない」
そんな相談は本当に多いです。
そこで今回、「Udemyコース公開添削」企画を開始しました!
伸び悩んでいる方のコースをタイトル・中身・売り方まで、1つずつ丁寧にコンサルしていきます。
そして、記念すべき1本目に応募してくださったコースを隅々まで拝見したところ、売れない原因が6つ見つかりました。
しかもこの6つ、売れていないUdemyコースにはほぼ確実にどれかが当てはまります。
「自分のコースは大丈夫かな?」という目線でチェックしながら読んでみてください。
記事の後半では、実際に構成と台本をどうブラッシュアップしたのか、ビフォーアフターも公開します。
ぜひ最後まで一読してください!
今回添削するコースと相談内容
応募してくださったのは、保険関係のコースをリリースしている仲元さん。
経歴がとにかく強力です。

「初速が遅い・レビュー0」といった相談内容でした
- 保険業界20年、保険代理店を10年経営
- 年間134件の相談実績
- ファイナンシャルプランナー/中小企業診断士/MDRT
- ご自身がガンステージ3を経験
保険を語るなら申し分ない経歴ですよね。
でも、そんな仲元さんの悩みは以下の通りです。
- 4月にリリースしたコースの初速が遅く、受講生20名・レビュー0
- 集客目的でコースを無料化したが、効果があるか不明
- 次のコースは準備できているが、レビュー0のまま出していいか悩む
- 目的は収益より「濃い見込み客の集客」。
将来的に30万円の自社商品につなげたい - タイトル「保険はコストです」という切り口はどうなのか
- AIの合成音声を使っているが、どれくらい悪影響があるのか
コースを出したものの受講生が集まらず、何が問題か分からない。
まさにUdemy講師のあるあるです。
コースを全部見て感じたのは、問題の本質は「初速」でも「無料化」でもなかったということ。
もっと手前に、根本的な問題がいくつもありました。
ここを直さないと、次のコースを出しても同じことを120%繰り返してしまいます。
逆に言えば、ここさえ直せば次のコースで十分に巻き返せます。
では1つずつ見ていきましょう。
原因① タイトルで「誰の悩みも解決していない」
まずタイトル。
「保険はコストです」――これ、何のコースか分かりますか?
初めて見たとき、率直に「誰に向けて書いたんだろう」と思いました。
このタイトルから分かるのは「保険のコースなんだな」ということくらいです。

これだけでは“誰の悩みを解決するのか”が伝わりません
ここで大前提を思い出してください。Udemyに来る人は、悩みがすでに明確な人です。
SNSと根本的に違うのはここ。
「医療保険って本当に必要なの?」
――こうした明確な悩みを持って、検索窓からリサーチしにきます。
だからUdemyで選ばれるタイトルは、「あなたの悩みを解決するのはこのコースです」と連想できるものでなければいけません。
「保険はコストです」では、自分のどんな悩みが解決するのか見えてこない。
伸び悩む講師の多くがここで詰まっています。
自分が伝えたいこと・キャッチーだと思う言葉をタイトルにしてしまうんです。
でも受講生が知りたいのは「自分の悩みがこのコースで解決できそうか」だけ。
この視点のズレが、手に取ってもらえない最大の理由です。
良いタイトルは「文字数をめいっぱい使う」
参考に、僕自身のコースのタイトルを挙げます。
- Udemy講師向けマーケティング講座|オンライン講座販売を起点にコンサル・コーチングの提供まで
- 会社に縛られず自分の力で生きる時代へ|生成AI×ソロプレナー戦略で一人企業を実現する実践ガイド
注目してほしいのは、使える文字数をめいっぱい使っていること。誰向けで、何が学べそうかが、読むだけで想像できますよね。
しかも、タイトルに関連ワードが多いほどUdemy内検索に引っかかりやすくなるSEO上のメリットもあります。
「保険はコストです」だと拾えるワードは「保険」と「コスト」の2つだけ。
しかも「保険」は人気コースが1ページ目を占領していて、新しいコースは埋もれてしまいます。
そもそも「保険」はUdemyで売れにくいテーマ
もう一段深い話をすると、「保険」というテーマ自体がUdemy内では売れにくい構造にあります。
実際にUdemyで「保険」と検索すると、大きく売れているコースはほとんどありません。
唯一結果を出している方も、YouTubeなど外部集客で受講生を集めているパターンです。
そこでおすすめなのが、Udemyの中で強いテーマ、つまり「お金」に寄せること。
「保険のコース」ではなく「お金を最適化するコース」という立ち位置に変えるんです。
たとえば、こんなタイトル案が考えられます。
- 医療保険はいらない?|FPが教える、保険の要・不要を自分で判断する家計最適化ガイド
- 固定費削減/保険見直し|払いすぎの保険を見直す、業界20年FP直伝・家計最適化完全ガイド
「固定費削減」「家計見直し」「医療保険」といった、検索されるワードで接続できるタイトルにする。
これでようやく検索に引っかかるコースになります。
原因② 「はじめに」で解決策と根拠が抜けている
次はセクション1の「はじめに」パート。
ここは受講生が「最後まで受けよう」というモチベーションを作る場所です。
「このコースで自分の悩みが解決できる」と確信してもらって初めて、ちゃんと学ぶ気になります。

いきなりノウハウに入るのはNG。
「お金を払ってくれたんだから最後まで見てくれるよね」――その気持ちは分かりますが、そんなに甘くありません。
受講生のやる気のピークは「買った瞬間」です。
時間が経つほどやる気は落ちていく。
Udemyのコースを100%完了できるのは、購入者のたった3%程度とも言われています。
だからこそ、このセクション1で「続けたい・学びたい」と思わせられるかが、完了率・満足度・アルゴリズム評価すべてに直結します。
セクション1に入れるべき5要素
仲元さんのセクション1は、悩みの提示も、実績も、ゴールも語れていました。
ここは本当に良かった。
ご自身のガン経験を通して「日本の社会保険制度は思っている以上に強力」と語る導入も引き込まれます。
ただ、1つ致命的に抜けているものがありました。
それは「どうやってそれを解決するのか」という部分です。
現状の悩みとゴールだけ提示されても、受講生はその間のギャップをどう埋めればいいか分からない。
「本当にゴールまで連れていけるの?」という不安が先に来てしまいます。
旅行にたとえると分かりやすい。
北海道旅行を相談して「北海道に行きますよ」とだけ言われても不安ですよね。
『どのルートで、何に乗って、何時に出発するのか』
プランがあって初めて安心して任せられます。
だから「はじめに」で伝えるべき順番はこれです。
- あなたのこんな悩みを
- こんな方法で解決します
- なぜならこういう根拠があるからです
- だからこのゴールに連れていきます
この順番だと「この方法なら行けそうだ」と腹落ちして、最後まで受けようというモチベーションが生まれます。
中身がどれだけ良くても、ここの設計が甘いとUdemyでは完走されません。
原因③ AIボイスで「体験価値」が下がっている
仲元さんご自身も気にしていたポイント。
AIボイス自体は、今の時代、僕は全然アリだと思っています。
ただ、2つ問題がありました。

ただしUdemyは“人に教わりに来る”場所です
問題1:Udemyは「人に教わりに来る」場所
AIに聞けば分かることに、わざわざお金を払う理由は何か。
それは「この人から学びたい」「この人の言葉で理解したい」という、講師への信頼と属人性です。
人の印象は、視覚55%・聴覚38%・言語情報7%と言われます(メラビアンの法則)。
つまり印象の約4割は「声」で決まる。
AIボイスにすると、この4割がごっそり削られてしまうわけです。
どれだけ良い情報でも「誰かに教わっている」という体験価値が半減してしまいます。
問題2:男性なのに「女性の声」を使っている
仲元さんは男性なのに、AIボイスは女性の声。
自己紹介しているのに声が女性だと、情報と印象が一致せず、一瞬「あれ?」となります。
この瞬間に「あ、AIなんだ」と確定してしまう。
仲元さんの目的は、Udemy単体の売上ではなくLINEやメルマガに誘導してバックエンド商品につなげることでした。
高額商品を買ってもらうには「講師への信頼」が不可欠。
オンラインビジネスは直接会えないぶん、信頼はフロントコンテンツ(=Udemyコース)で作るしかありません。
AIの声だけでは人柄が見えず、次の商品につながりにくいんです。
理想は自分の声で、自分の言葉で話すこと。
まずは女性ボイスのミスマッチだけでも解消してほしいところです。
原因④ ゴールに届かないコース設計
このコースのゴールは「自分で保険の要・不要を判断できるようになる」でした。
ところが、そのために受講生が知っておくべき情報が抜け落ちています。
たとえば「保険会社をどう選ぶか」「プランをどう組むか」。
要・不要を判断できても、じゃあどの会社のどのプランに入ればいいの?というところまで語られていない。
これだと受講後に「で、どうすれば?」となってしまいます。
実際、ついている1件のレビューにも「保険会社やプランの知識があれば良かった」と書かれていました。
このズレを防ぐには2択です。

- 保険会社・プランの選び方をコースに含める
- 「このコースでは保険会社の見極めまでは扱いません」と明確に伝える
「これくらい分かるよね」は講師のエゴ
もう1つ。
「初心者向け」と言っているのに、「保険とは何か」「医療保険とは」「保険と医療保険の違い」といった基礎知識のレクチャーが入っていません。
高額療養費制度の解説もあっさり。
専門家がやりがちなのが「これくらい知ってるよね」と省略してしまうこと。
でもそれは講師のエゴです。初心者向けのコースは、小学生が見ても分かるレベルで作る。
「これくらい分かるでしょう」という前提は全部捨てて、難しい専門用語も小学生でも分かる言葉に落とし込む。
それでようやく初心者に伝わります。
「シンプルにする」と「情報を削る」は別物
ここで重要な考え方が1つ。「シンプルに作る」ことと「必要な情報を削る」ことは全く別物です。
・受講生がゴールに向かうために必要な情報は、講師が「常識でしょ」と思うことでも全部入れる
・ゴールに関係ない情報は入れない
この取捨選択こそがUdemy講師の仕事です。
仲元さんのコースは、医療保険・死亡保険・自動車保険など、ほとんどの保険を網羅する構成。
これだけのテーマをカバーするなら、初心者が全種類を自分で見極められるようになるには、最低でも4〜5時間は必要なはずです。
今の1時間半という尺は、「シンプルにしよう」という意識が先行して、本来必要な情報まで削られてしまっている状態でした。
原因⑤ 「座学で終わる」設計になっている
セクション8に「今日から始める保険見直しアクションプラン」というレクチャーがあります。
アクションプランを最後にまとめている――これがUdemyの設計として非常に惜しい。
Udemyのコースは学習時間が長い。
セクション2や3で学んだ内容は、セクション8に来る頃にはほとんど忘れています。
人間の記憶の特徴なので、誰でもそうなります。
だからアクションプランは、最後にまとめるのではなく各セクションの末尾に入れるのがベスト。

- 自動車保険を解説したセクションの最後 →「自分の自動車保険の内容を確認してみましょう」
- 医療保険のセクションの最後 →「掛け捨てか否か、月いくら払っているか、保険会社に電話して確認してみましょう」
「学ぶ→すぐ動く」「学ぶ→すぐ動く」の流れにするんです。
こうすると2つの良いことがあります。
手を動かして初めて自分のものになる
自分の保険金額が変わったという実体験を起こせるほうが、圧倒的に満足度が高い
各セクションで小さな達成感を積み上げるコースは、受講生と一緒に伴走している設計になります。
とはいえ、アクションプランを設計している時点で仲元さんのコースはかなりすごい。
知識を教えて終わりの講師も多い中、最初のコースからこの視点があるのは本当に素晴らしいです。
あとはセクションごとに分散させるだけ。
原因⑥ 無料コースのままでは濃い見込み客が集まらない
最後に、仲元さんが悩んでいた「無料コースにすべきか」問題。
結論はこうです。
初速アップのために「一時的に」無料にするのはアリ。
ただし、長期的にずっと無料はNG。
僕が無料にするなら「3日間限定で無料」にします。
ポイントは期間限定であること。
「この期間だけ無料だよ」と事前にSNSで告知すれば、一気に人を集められます。
逆にいつでも無料だと「急がなくていいや」となって手を伸ばしてもらえません。
「無料ならそのうち人は集まるのでは?」と思うかもしれませんが、これは違います。人は無料でも、いらないものはいらない。
道端のティッシュ配りと同じで、必要なければ受け取りません。
逆に価値を感じるものなら、多少高くても喜んで買います。

道端のティッシュ配りと同じです
そして仲元さんの目的は「濃い見込み客を集めること」でした。濃い見込み客が欲しいなら、有料で売ったほうが絶対にいい。お金を払うのは、受講生にとってある種のリスクです。
500円でも1000円でも、リスクを払ったら「元を取りたい・しっかり学ぼう」と思う。お金を払った事実が、学ぶ理由付けになるんです。
無料だと「とりあえず見てみよう」という興味本位の人ばかり集まり、濃い見込み客にはなりにくい。
商品に自信があるなら、値段をつけたほうが絶対にいいです。
【ビフォーアフター】僕ならこう作り直す
ここからは、コンセプトをできるだけ崩さない形で、僕なら構成と台本をどう作り直すかをお見せします。

構成を作る前に決める「3つのこと」
構成を作る前に、必ずこれを決めます。
- どんな悩みがある人を
- どんな方法で
- どんなゴールに連れていくのか
この3つが明確でないと、コースの軸がブレますし、「何を入れて何を省くか」の判断もできません。
仲元さんのコースに当てはめると――
- どんな悩みがある人:今の保険が本当に必要か迷っている人/高い保険料を減らしたい人
- どんなゴール:自分で保険の要・不要を判断できる状態になる
- どんな方法:(明示されていなかった)→ 推測すると「保険の正しい知識と仕組みを理解すること」
方法が「保険を学ぶこと」だと少し当たり前すぎるので、ここは仲元さん自身の言葉で、もう少しキャッチーな表現の方が望ましいです。
構成案:基礎を足し、ゴールまで繋ぐ
現状は「保険の種類を網羅的に解説する教科書型」。
僕なら、こう変えます。
- セクション1「はじめに」講師の実績・ゴール・受講生の悩み・解決策・根拠を全部入れる。
- セクション2「保険の基礎」を新設する
- セクション3〜8は、専門知識が必要なので大枠は変えず、各セクション末尾にワークを追加
- セクション9「保険会社の選び方・プラン比較」を新設する
基礎を先に学ぶことで、以降のノウハウが頭に入りやすくなります。
ゴール(自分で見直せる)に必要な「会社選び」まで繋げたのがポイントです。
台本のビフォーアフター(セクション1・レクチャー1)
もっとも重要なセクション1は、無料プレビューに設定されることも多く、ここで離脱されると購入につながりません。
逆にここを整えれば購入率は大きく変わります。

ここをストーリーで作り直していきます
悪くはないが「実績の羅列」で終わりがち。
コース内にあったエピソードを冒頭に持ってくる。
転職後、担当を引き継いだ先輩がその保障を「死亡保障300万円」に解約させていた。
そのお客様は事故で急逝し、遺族が受け取れたのは300万円だけ――しかも毎月の保険料は同じだった。
このエピソードを最初に置くと、2つの効果があります。
実績を並べるだけだと「そうなんだ」で終わってしまう。ストーリーで感情を動かすと、同じ実績でも受け取られ方が全く変わります。
台本のビフォーアフター(セクション1・レクチャー2)
レクチャー2は「このコースで目指すゴール」。
AFTERでは、ゴール・悩み・解決方法・根拠の4つを1レクチャーにまとめ、さらにベネフィット(理想の未来)を強く入れました。
同じ保険料でも手厚いプランを選べる。
「この保険、実は必要なかった」と気づいて保険料を0にすることも夢ではない。
受講生の本音は「保険を見直したい」ではありません。
その先にある「お得な選択をしたい」「お金を浮かせたい」「生活に余裕が欲しい」が本音です。
悩みの奥にある「こうなりたい」を先に言葉にしてあげる。
これがベネフィットの書き方です。
セクション1かプロモーションビデオ(コース紹介動画)のどちらか一方、または両方でOK。
大事なのは、お客様が購入する前に「こうなりたい」がちゃんと伝わっていることです。
そして今回の解決策は「保険について学ぼう」というシンプルなもの。
当たり前に感じられるからこそ、根拠で「正しく見極める力は学習するしかない」と先回りして答えておく。
根拠が深いほど、受講生の納得感と「よし、学ぼう」という意欲が高まります。解決策と根拠は必ずセットで入れてください。
まとめ:売れないコースに共通する6つの原因
最後に、今日の6つを振り返ります。
あなたのコースはいくつ当てはまりましたか?
- タイトル:Udemyは悩みが明確な人が検索しに来る場所。
「あなたの悩みを解決するコースです」と伝わるタイトルにする - 「はじめに」:悩みとゴールだけでなく、「こんな方法で解決します。
なぜならこういう根拠があるから」まで語る - AIボイス:声だけで印象の約4割が決まる。
理想は自分の声・自分の言葉で話す - コース設計:「これくらい分かるでしょ」を捨て、ゴールに届くために必要な情報は基礎から全部入れる
- アクションプラン:最後にまとめず、各セクション末尾に入れて「学ぶ→すぐ動く」の流れを作る
- 無料コース:ずっと無料はNG。
濃い見込み客が欲しいなら期間限定にするか、自信を持って値段をつけて売る
コースを出して伸び悩んでいる方は、ぜひこの6つの視点で自分のコースをチェックしてみてください。
仲元さんの実績とお客様を思う誠実さは間違いなく本物。
今日お伝えした土台さえ整えれば、次のコースから全然巻き返せます。
次のコース、めちゃくちゃ楽しみにしています。
これからUdemy講師に挑戦したい方、自分のコースも添削してほしいという方は、ぜひコメントやお問い合わせからご連絡ください。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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